津軽三味線元奏者からの出品です。
約17年前に妻のため原木からフルオーダー製作にて購入。
当時三味線本体のみでかなり割り引いてもらい70万でした。
妻が使用していたため音色についても熟知しております。
私自身も何度か舞台にて借りて演奏しております。
環境の変化（子育て等）で三味線を一旦引退しました。
老後の楽しみとして何年も眠らせておくより必要な方に弾いてもらった方が三味線のためになると思い販売に踏み切りました。
写真では見づらくなるためツヤを抑えて撮影しておりますが非常に透き通るような本当に綺麗な艶の棹となります。
トチの巻きは多いとは言えませんが時間の経過と共に黒ずんで来る棹ではなく紅木特有の赤が綺麗にキープされています。
通常70万も出せばもっとトチの巻いた原木もありましたが音の響きを調べた所、どの原木より圧倒的な響きを確認出来たため、この木に決めました。
その後仕立てて頂き試奏した時に、その音色に驚いた事を今でも鮮明に覚えております。
特に高音域は師匠の200万レベルに匹敵する音色と響きがでるので、かなり舞台映えする個体です。
低音と小さい音を出すのにはある程度の弾き込みと腕が必要となりますので中級から上級者向けの三味線となります。
トチのしずみもなく美しい木目をキープしつつ
音色も美しい三味線なのでこだわりのある方に購入して頂きたいです。
棹の太さは9分5厘
金ホゾ二段溝
手の小さい方や女性の方にオススメです。
胴は花梨で5分大胴
中は子持綾杉胴となります。
残念ながら表皮が破れております。
音色と響きは落ちてしまいますが糸を弾いて見た感じ音色の確認くらいは出来そうです。
胴掛けは津軽塗り
バチは黒水牛本鼈甲
糸巻は黒檀宇柄面取
棹の仮継は非常に珍しい紅木台があしらってあります。
コマは竹と鼈甲の高さ違いの２本
練習用の忍コマも付きます。
その他ハードケースや細々した物は写真にてご確認下さい。
欠けなどは確認したところ見当たりません。
使用に伴うスレ等は多少ございますが、美品の部類に入ると思います。
状態は写真を良くご確認お願いします。
その他の写真が見たい方はお気軽にお問い合わせください。
来て頂けるならば実物を見て決めて頂いても構いません。
製作
横浜の斎藤邦楽器店
長さ
天神からりんどう先まで101cm
重さ
2.8kg